ベクトル軌跡を描く方法は大きく分けて2通りあります.
どちらでもいいですが,「地道な方法」は次数が高いと計算が大変になってしまいます.
方法 その1:
1.「地道な方法」 確実,しかし計算時間がかかる
例えば,1/s(1+2s) の場合.
このように s=jωを代入して,実部と虚部を求めます.
上では,ω=0を代入して,そのときの座標を計算しています.
さらにそれだけでなく,(上には書いていませんが)ω=1のときの座標,ω=100のときの座標とかω=∞のときの座標なども計算します.
それらの座標の点をつないで,軌跡を描いていきます.
(長所)確実
(短所)次数が高いと計算が面倒になる.
方法 その2:
2. ω=0の始点付近と,ω=∞の終点付近の軌跡を求め,曲線でつないでしまう方法
(長所)計算時間がかからない
(短所)法則を覚えておかなければならない. 始点と終点以外の途中の軌跡は,かなりアバウトになる.
基本形は覚えてしまいましょう.
(注意!) 上記はKの値が正の場合の図です.
Kの値が負の場合,上記の軌跡を変更しなければなりません.
符号が反転しますので,上記の軌跡も(原点を中心に)反転します.
よく問題となるのは,上記以外の伝達関数です.
上記以外の対処法:
もし時間に余裕があれば,「1.地道な方法」を併用して,少しだけでも座標を求めるとbetterです.
注意! 符号の変更が必要になる場合があります.
まだあります.